北里大学病院 労働組合準備会 第1回団体交渉結果のご報告
職員の皆様、お疲れ様です。
暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、北里大学病院労働組合準備会は、病院当局に対して、団体交渉にて以下の申し入れを行いました。
皆様より、より詳細にわかりやすく団体交渉結果を転載してほしいという声をいただきました。
以下の概要報告をもって、ご報告とさせていただきます。
はじめに、労働者の過半数労働者の選出について交渉を行いました。
今まで病院には労働者代表選出制度はありませんでした。今回、病院当局が労働者代表の選出制度を設け、実施したことは評価に値します。
今後、労使間が対等に話が出来るよう労働者代表選出制度が整っていくことを注視していきます。
看護職については、未払い残業代の支払いをしていただけるとのことでした。
「遅延損害金って何?」というたくさんのご質問をいただいたので説明します。
未払い残業代がある労働者は、使用者(病院)に、未払い残業代という金銭を貸している状態です。また使用者は、未払い残業代がある労働者から、未払い残業代という金銭を借りている状態です。
そのため、労働者が「元金(残業代)」に加えて「利息(遅延損害金)」を請求することは、社会通念上、自然であり当然なことなのです。
医師等他職種については、労働基準法に沿って対応する必要はあるとしたものの、団体交渉の交渉議題ではないとされました。
以下は、病院が公式文書として開示した個人評価表(退職時)です。
病院がこのような書類を作成していたことは極めて遺憾です。
個人評価表(退職時)の廃棄終了については現時点でまだ確認ができていません。病院には、職員・退職者の個人情報の保護を徹底していただきたいです。
病院によると、互助会費は会員の相互扶助及び福利厚生の増進を図ることを目的としているとしています。 また、互助会は、病院とは別組織の運営であるとしています。
互助会が、税務上、従業員団体方式、人格なき社団のいずれの運営方式を採用しているのかについては不明瞭であり、互助会の実態がよくわかりません。
互助会規程は法人の教職員用ホームページに転載されているとのことです。
互助会決算報告書において、支出が給付金の倍数になっていない箇所がありました。 慶弔給付における出産給付においては毎年度200人近くが出産給付を受けている現状があります。疑問が残るところです。
互助会費を私たちの給料から差し引く際は、
労使間(使用者と労働者の過半数を占める労働組合か過半数労働者代表間)で賃金控除に関する協定書【控除協定】を締結する必要があります。
控除協定の締結者が過半数労働者でない場合は、控除協定は無効となり、給料から差し引くことはできません。差し引いた場合、労働基準法上の賃金全額払いの原則に違反することになります。
団体交渉における他の議題内容については、皆様からの声をいただいた際に、転載を検討したいと考えています。
以上、報告となります。
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